色々なIOTの活用事例

私たちの生活をより便利にする様々なIOTの活用事例をご紹介

「つながる力は空にまで」IoTがつなぐ空と人

IOTで地上も上空でもサービス向上を目指す

地上の空港・上空の航空機でサービス提供をしている航空会社。
その航空会社がIoTを活用しているのはご存知でしょうか。
すでに航空会社は、IoTテクノロジーを活用することによってユーザーが便利に空港を利用し、空の時間も快適に過ごせるよう動き始めています。

 

今回は、顧客満足度で高評価を受ける日本航空株式会社(以下、JAL)が取り入れているIoTについてご紹介いたします。

再利用意向(ロイヤリティ)と他者推薦意向で1位を目指していたJalが両部門で1位獲得

【資料参照元】

JapanAirlines HP

国際線

指標 順位(カッコ内順位は昨年度) スコア
再利用したいと思う会社
再利用意向
1位(1位) 73.8
他人に進めたい会社
他者推薦意向
1位(2位) 72.3
顧客満足度 2位(1位) 77.2

「便利」な空港への動き

スマートな旅をサポート

JALと日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、IBM)の協力によって、赤ちゃん連れのユーザーに嬉しいサービス「マナカちゃん」が期間限定で提供されました(2016年12月5日~2017年1月10日)。
このサービスでは、赤ちゃん連れのハワイ旅行者にとって便利な空港サービスなどをパソコン・スマートフォンから質問することができます。

そして、その質問に答えるのがAIの「マナカちゃん」にあたります。
IoTの力によってユーザーサポートアシスタントとつながっただけでなく、そのアシスタントはAIです。
このAIの自然かつ的確な応答を可能としたのが、「IBM Watson」というテクノロジーになります。

学習を続けることで応答の精度が高くなるテクノロジーのため、これからIBM Watsonが活用される新しいサービスに期待が持たれます。
例えば、より幅広く空港全般に関しての質問に答えられるサービスです。

画像出典元:Japan Airlines HP

 

レンタル効率化で利用しやすく

2015年10月22日から約1か月間、空港でレンタルされる車椅子・ベビーカーや、スタッフの位置をリアルタイム監視する実証実験が行われました。
様々なモノがIoTテクノロジーでつながった実例といえますが、これによって何を可能としたのでしょうか。
この実証実験の要となったのは、Jibe Mobile株式会社が開発した「Blu-trail」という位置管理テクノロジー活用です。
それによって、パソコンの画面からスタッフやレンタルしたものの状況がリアルタイムで把握でき、ユーザーに効率的なサービスを提供できます。

混雑時などで特に必要とされる効率的なサービス提供が可能となるため、東京オリンピック開催時など、混雑対策に活用される可能性が考えられます。

画像出典元:Japan Airlines HP

blu-trail.jpg

便利なサービスでコスト削減

JALはコスト削減にもIoTテクノロジー活用のサービスを利用しています。
そのサービスはHoneywell Aerospace社開発の「GoDirect Fuel Efficiency Software」です。
このサービスはどのようなIoTテクノロジーを活用し、コスト削減へ結びつけるのでしょうか。

このサービスおよびプログラムを利用すると、飛行中の運行データから燃料消費量分析を行うことができます。
そしてそのデータは、航空会社システムから“自動的に収集される”とHoneywell Aerospace社は説明しています。
この「自動的に収集されるシステム」はIoTによって実現されるものです。

そして燃料消費量分析結果から、削減可能なポイントをチェックできるという仕組みです。
このプログラムを採用した海外企業は約1~3%の燃料費削減に成功しているとのことで、JALにおいても同様かそれ以上の結果が期待されます。

Honeywell HP

Japan Airlines Jal group news

整備士もIoTで作業負担軽減・作業効率化

画像出典元:Japan Airlines HP

m000015.jpg

JALが2017年4月から導入するとしているのが、IBMと共同開発した「IBM MobileFirst for iOSアプリ」です。
このアプリは、整備士の作業負担軽減や作業効率化を目的としており、iPhoneやiPadから利用することができます。
具体的には、記録記入時のペーパーレス化、事務作業の効率化、航空機状況の即時共有、スケジュールや変更事項の即時確認、アラート機能などが可能となるアプリです。

整備士は事務所~作業場間の一部移動時間・紙に整備内容を記入する時間が削減できるため、作業負担を減らすことができます。
さらに、ゲートの変更などをタイムリーに確認することができるため、効率的に移動・作業ができます。

JALはアプリの活用によって、整備士の新しい働き方を世界標準として発信するとしています。

詳細はこちら Japan Airlines HP

 

「なくす、をなくす」IoT製品

JALが2016年11月~2017年3月に、紛失防止製品活用の実証実験を行いました。
実証実験の内容を確認していきます。

まず、MAMORIO株式会社の開発した「MAMORIO」という小型のタグを「作業台」に設置します。
そして、タグから発せられる位置情報が整備士携帯のスマートフォン端末を介して同社のサーバーに自動送信されます。
最後に、PC用管理画面から確認できるようにし、JALメインテナンスセンターからタグの位置情報を集中管理するというものです。

映像出典元:
Youtube「MAMORIO」

JALの整備士は約200台の台車(作業台)の位置情報などをトランシーバーといったツールを使って確認していましたが、全ての位置情報をメインテナンスセンターが把握することは困難でした。
その延長線上に今回の実証実験があります。

MAMORIOの大きさはキーホルダーサイズ(世界最小サイズ)であるため、工具などの比較的に小さいものへ応用することも可能と考えられます。
よって、台車以外のものに採用される可能性も大いに存在します。

ちなみに、MAMORIO社はスローガン「なくす、をなくす。みんなでさがす。」を掲げ、主に個人向けのサービスを展開していました。
しかしBtoB向けの実証実験の機会を必要としていたところで、JALのニーズとマッチしたため今回の実施となったようです。

JalAirplanes HP

Mamorio HP

便利や快適、安全からの安心にIoT

今回はJALのIoTテクノロジー活用事例をいくつかピックアップいたしました。全体的に見ると、まだ実験段階が多いという印象を持たれると思います。
しかし「攻めのIT経営銘柄2017」に選ばれたJALは、「常に成長」をキーワードとしており、実証実験からサービスに定着させる可能性を大いに期待できます。

詳細はこちら

Japan airline HP

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