色々なIOTの活用事例

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オムロンがIoTを駆使して○○を!?

オムロン(オムロン ヘルスケア株式会社)は家庭用医療機器で有名な会社です。
特に、家庭で使える血圧計を通じて、予防医学の発展に貢献してきました。

そして、予防医学と言えばIoT導入による発展の可能性を秘めた領域。
オムロンでも、外部事業者と連携することで、機器が収集するバイタルデータをクラウドシステム上で蓄積・分析・管理し、遠隔地にいる医師が参照できるようにする体制を構築しようとしています。

今回の記事では、オムロンのヘルスケア事業におけるIoT利用についてご紹介します。

計測データをパソコン・スマホに組み込んで管理

omron2.jpgオムロン ヘルスケアでは、スマートフォンアプリ「オムロン コネクト」を提供しています。
オムロン コネクトをインストールした上で、Bluetooth通信機能を搭載したオムロン コネクト対応の血圧計、体重体組成計、活動量計といったデバイスを使用します。
すると、計測されたデータがアプリに統合され、パソコンやスマホで閲覧・管理することができるのです。

デバイスで計測できるデータは、血圧、体重、体脂肪率、歩数など多岐にわたります。
これらのデータを毎日計測して蓄積することで、利用者は自分の身体の変化を細かく知ることができるわけです。

例えば、活動量計で歩数を、体重体組成計で体重や体脂肪率を測定できますので、これらの関係がつかめます。
3ヵ月前から続けているウォーキングの成果が、どのように体重や体脂肪率の減少というかたちで表れているのかが見えますよね。
ウォーキングを続けるモチベーションにもなることでしょう。

計測データを外部事業者のクラウドOSと連携させて遠隔医療に利用

このオムロン コネクト対応デバイスが計測したデータを、遠隔地にいる医師が利用できるようクラウド管理する試みも進められています。
IoTプラットフォームを開発しているオプティムと提携して、オプティムのクラウドOS「OPTiM Cloud IoT OS」上で計測データを蓄積・管理し、同じくオプティムの提供する遠隔医療・健康相談サービス「ポケットドクター」と連携させます。
これによって、オムロン ヘルスケアのデバイスが計測するデータを、「ポケットドクター」を利用している医師が利用する遠隔診療が可能となります。
医師がより適格な遠隔医療を実施する上で、こうした計測データが大きな助けになると期待されています。

また、医師だけではなく利用者自身が自分の身体をより精密に知るための試みも始まろうとしています。
これは、「OPTiM Cloud IoT OS」上に蓄積されたデータを、AIを用いて分析することにより、人間が自覚しない程度の変化でさえ「病気の予兆」として利用者に警告するものです。

こうしたIoT×AIの利用により、遠隔医療だけではなく予防医療の発展を支援し、将来的な医療費の増加、医師不足や医療格差などといった社会的な医療問題の解決に貢献することが期待されます。

ウェアラブルデバイスの進化

人間のバイタルデータを日々の健康チェックや医師の遠隔医療に利用するためには、その基盤となる計測機器の精度向上がきわめて重要です。
専門知識のない利用者であっても、正確に血圧や体重・体脂肪率などを計測できないようでは、AIや医師の分析によって誤った診断が下されるリスクがあるためです。
オムロン ヘルスケアでは、血圧計の改良に乗り出しています。
1拍ごとの血圧が測定できると、脳や心疾患・血管疾患の発症リスクを高めるとされる急激な血圧変動をとらえて発病リスクを予測できるようになるためです。

こうした考え方に基づき、最新のデバイスにおいては、手首に機器を取りつけるだけで、センサーの最適な押し当て方を自動的に調節し、1拍ごとの血圧を連続して測定することが可能となっています。

まとめ

オムロン ヘルスケア株式会社では、IoT技術を用いることで、自社機器が計測したデータを利用者自身や外部の医師が効果的にチェックできるような体制を作り上げつつあります。
自社開発したアプリ「オムロン コネクト」によって、このアプリに対応したデバイスの計測したデータをパソコンやスマホから閲覧・管理することを可能としました。
また、デバイス自身もこれまで以上に簡単かつ性格に利用できるよう、改良を重ねています。

さらに、オプティムと提携して、計測データを遠隔地にいる医師が利用し、より適格な診断を下せるような仕組みを構築しています。
今後は、AIの分析によって、利用者自身がわずかな発病リスクにも気づけるようなネットワークの構築も期待されるところです。

 

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