色々なIOTの活用事例

私たちの生活をより便利にする様々なIOTの活用事例をご紹介

医療現場で活躍するIoT

  1. はじめに
  2. 在宅医療のホスピタリティを高めるIoT
  3. Pepper君がおもてなしする病院
  4. IoTは、疲弊する介護現場の救世主
  5. さいごに

はじめに

超高齢化社会を迎えて久しい日本。
厚生労働省の発表によれば、2025年には人口の30%以上が65歳以上の高齢者となる見込みで、高齢化の進行によって福祉・医療の負担は増え続けるばかり。
そんな日本の医療の未来に対し、IoTが果たすべき役割とは何なのだろうか?

在宅医療のホスピタリティを高めるIoT

Fotolia_medical_XS.png祐愛会織田病院では、IoTを活用した在宅医療支援システムの構築に取り組んでいる。
そこで試験導入したのが、IoTベンチャーのオプティム社が開発をすすめる「在宅医療あんしんパック」。

同サービスでは、在宅患者の転倒や長期不在といった異常をAIカメラが検知して、病院側にアラートを通知。
在宅患者を遠隔地からケアすることが可能になる。
原則として、カメラの映像は人間ではなくAIがモニタリングするため、プライバシーも保護される。

また、遠隔地から在宅患者を支援できる「お声がけ機能」や「ナースコール機能」、「バイタルデータ収集機能」といった機能もあり、これらすべてをウェアラブルデバイスなどのスマートデバイスによって実施していく予定。

 

Pepper君がおもてなしする病院

東京慈恵会医科大学付属病院では、これから面白い光景を目にすることができるかもしれない。
AIロボットのPepperが院内を案内してくれるのだ。

同院は、ITベンチャー等と連携し、ICTを取り入れた革新的な病院運営を模索している。

その一例が、先にあげたPepperを使ったナビゲーションシステム。
目的地を告げると、そこまでのルートをPepperが音声と動画で説明してくれる。
また、Pepperがいなくとも、専用のスマホアプリを使えば、アプリに表示される地図で、現在地や目的地までのルートが確認できるようになる。
これらの仕組みは、院内に設置したビーコンの位置情報を活用することで実現させており、こういった取り組みが日本中で本格化すれば、私たちにとっては高いホスピタリティに出会える場面が増えそうだ。

 

IoTは、疲弊する介護現場の救世主

2017年3月、アズパートナーズ社が発表したプレスリリースは、介護業界にとって明るいニュースとなった。
同社が手がける介護施設支援システム「EGAO link」の導入によって、介護施設の運営業務が大幅に効率化したからだ。

「EGAO link」は、同社のパートナー企業である大手ベッドメーカーなど4社の製品・サービスからなるシステム。
ベッドマットレスの下に設置した測定デバイスで、呼吸数や睡眠状態などをモニタリングし、スマートフォンに転送できるようになる。

画像参照元:日経デジタルヘルス

egaolink.jpg

このシステムを試験導入した介護施設「アズハイム町田」では、ナースコール対応や記録作業、入居者管理といった業務が効率化され、1日あたりの労働時間を17時間(約2名分の作業時間)削減できた。
人手不足が叫ばれる介護業界において、こういったシステムが開発・普及されていくことは、歓迎されるべきものといえる。

さいごに

医療とIoTが密接に交われば、より良い福祉・医療を受ける機会が増える反面、電子カルテ等にあるようなデリケートな個人情報が漏えいしたり、PCウイルスに機器の乗っ取られるといったリスクが発生する恐れもある。
プライバシーや生命にかかわる分野であるだけに、利便性を追求するあまり、セキュリティ対策などが後手に回るようなことがあってはならない。

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